「人生設計」とは、自分の望む夢や目標、理想の生活を思い描いた人生の設計図です。若い頃は夢や希望に満ちあふれた人生設計が描けるものの、人生の半ばに差し掛かった中年期になると、老いに向かっていく人生設計を、明るく希望あるものに描けない人が多いものです。そして漠然とした不安に襲われる「ミッドライフ・クライシス」に陥ってしまう人の多いのはご存知でしょうか。ミッドライフ・クライシスを解消し、明るい人生設計を描けるようになるコツを解説していきます。

中年の危機「ミッドライフ・クライシス」とは？

まずは、中年の危機「ミッドライフ・クライシス」とはどのようなものなのか、詳しくみていきましょう。

中年の危機「ミッドライフ・クライシス」とは？

ミッドライフ・クライシスとは、人生の半ばを迎えた中年期に、自分の人生についてあらためて問い直し、老後の人生設計に漠然とした不安を抱える状態のことです。思春期に自分とは何者なのかという葛藤が生じるのに対し、中年期に起きるミッドライフ・クライシスは「第二の思春期」とも呼ばれます。

ミッドライフ・クライシスは、早い人は30代後半、遅い人でも50代になれば約80％が迎えるものだというから、驚きではないでしょうか。

ミッドライフ・クライシスの原因とは？

中年期はまさに、人生の折り返し地点です。これまでは希望や可能性にあふれ成長する実感を得られていた人も、「老い」を意識しはじめるようになるでしょう。さらに男性・女性共にホルモンバランスの変化が訪れる時期なので、心身共に不安定になることから、ミッドライフ・クライシスに陥ってしまう人が多いのです。

性別によるミッドライフ・クライシスの違いとは？

男性は仕事にやりがいを感じ、上を目指してきた人が多く、40代になるとある程度自分の目標としてきた地位を手に入れてしまった状態の人が多いものです。そのため目標を見失うと同時に、心身の衰えを感じ失うものがクローズアップされるようになってしまうのです。

女性は、更年期障害と家族の問題の重なる時期だといえるでしょう。家族中心の生活を送ってきたものの子どもも手を離れはじめ、この先の自分自身の生き方をふと意識し、心の葛藤が起こるのです。

ミッドライフ・クライシスを放置しておくと？

ミッドライフ・クライシスは、人生の中で大部分の人が経験するものであり、なんとなくやり過ごせる人も多いかもしれません。ところが、中には心のバランスを崩してうつ病などを発症したり、アルコールや不倫などに走ったりする人もいます。今まで築いてきたものを失いかねないので、楽観視はできません。

中年の危機「ミッドライフ・クライシス」の解消法とは？

多くの人が陥るミッドライフ・クライシスではあるものの、どのように解消したらいいのでしょうか。

運動する

体と心は密接につながっています。運動すると気分も晴れることでしょう。

新しいことに挑戦する

中年期になるとたいていのことは経験済みで、気分転換も難しいものです。一人旅やスポーツなど、新しいことを始めてみると、まだまだこれからだというポジティブな気持ちが生まれるはずです。

カウンセリングを受ける

一人で考え込むと、よくない方向へ考えがエスカレートしてしまいがちです。誰かに話を聞いてもらうのが、おすすめです。とくに傾聴のプロであるカウンセラーと対話すれば、自分の不安や悩みが整理できることでしょう。

不安の正体にとことん向き合う

老後のことを考えると、お金や健康など具体的な不安と共に、なんとなく暗い気持ちになるという漠然とした不安に襲われる人も多いはずです。この漠然とした不安にとことん向き合うことで、正体を明確化させましょう。多く開催されているセミナーやワークショップでは、自分の考えを明確化させる手法や、多くの悩みを解消できる「人生の原則」などを学べるものが人気です。

今後の人生設計を考える「ミッションマップ」とは？

中年期におけるミッドライフ・クライシスの解消のために、今から老後の人生設計を明確にすることが有効です。自分自身の価値観や情熱、まだ秘められた才能や使命を明確化し、今後の人生における一人ひとりに与えられたミッションがわかるノート術「ミッションマップ」で、今後の人生設計をしてみましょう。

まとめ